あなたには、
中断されない「自分の時間」
はありますか?
私は、自分ひとりで(または大人だけで)過ごせる時間を、
とても大切にしています。
その時間を獲得できたのは、
土日に「私デー・夫デー」をつくったから。だと思っている。
今回の記事では、
- 我が家の「私デー・夫デー」について
- メリット(私と夫の変化)
- 導入のコツ
について書きたいと思います。
【この記事を読むと、こんな変化へのヒントが得られます】
- 子供と自分の生活(人生)を切り離して捉えられるようになる
- 心の余裕ができる
- 「ひとりよがりな育児」を減らせる
●関連記事:「平日」の自分時間をつくるコツ(=家事育児を「寄せる」アイデア)は、こちら
子連れ駐在妻が自分時間をつくる方法
子連れで、どうやって自分の時間をつくるか?
我が家でそれが実現した方法は、(冒頭にも書いたけど)
土日に「私デー」「夫デー」を設けたこと。でした。
なぜ「土日」かというと、「仕事が理由で、実現できない」が少ないから。
(=実現可能性が高い。)
我が家を例に説明していきますね。
我が家の土日の過ごし方
個人プレー(交代で子守)が多い
我が家の土日は、
「家族全員で出かける」よりも、「大人が個人プレー」することが多いです。
例えば、「土曜:夫ゴルフ」「日曜:私カフェ(読書)」といった具合に。
駐在中に限らず、
子供を持って以降、徐々にこのスタイルになりました
その間、「じゃない方」のもう一人が「子供とセット」です。
留守番でもいいし、子連れで出かけてもいい。
同じ一日の中で、「時間単位で交代」することもあります。
スケジュール例
例えば、こんな感じ。
(例)とある土日
他にも例えば
こんなのも、こんなのも、こんなパターンもある。↓
何が言いたいかというと、我が家では、
・私も、対等に自分の時間をリクエストできる。
・「家族全員で出かける」よりも、「大人が個人プレー」することが多い。(再掲)
このシステムを知る友人(駐在妻)からは、
「個を尊重し、適度な距離感を保つ」考え方のファミリーだね
と言われました。
メリット
もう何年も運用している「私デー・夫デー」。
このようなポジティブな効果がありました。
変化:私の生活(人生)
私が、
・子供と自分の生活(人生)を切り離して捉えられるようになった。
・全体的に心の余裕ができた。
その結果、子育てと全く関係ないような
- 新しいこと
- まとまった時間を要すること
にもトライしたいと思えるようになりました。
だって、子供の「発熱」や「夏休み」(=平日張り付き)でも、
週末には必ず「自分の時間」がとれるんだもんね。
先日、学生時代の友人(独身)から
甘ママって、いい意味で子持ち感ないよね
と言われたことも。
「自分を犠牲にしすぎず、私自身の生活も大事にしたい」と思っている私にとって、
それは、嬉しいコメントでした。
変化:私の育児
私の「育児の変化」もあったと思います。
①私が、育児に対して寛容になった(完璧を求めない、気楽)。
(理由):
夫の育児概念(私と違う)にぶつかったときに、「本当に譲れない境界線」改めて考えるから。
②私ひとりの物差しで子育てする「育児の偏り」が減った。
(理由):
「二人の親の考え」が育児方針に反映されるから。
②について、もう少し書かせてください。
子育ては、「各家庭」というかなりクローズドな環境で行われます。
そして、基本的によそ様の方針に口出ししない。
だから、家庭の中で
- 「一人の親の考え」ではなく、「二人の親の考え」が反映されること
- すなわち、夫婦が対等であること によって、
「ひとりよがり」な育児を防ぐことができるんだな
と、「自分の考えの変化」を通して、私は思いました。
夫の変化
夫の態度に、嬉しい変化もありました。
私に対して、(態度の裏に透けて見える)「いつも暇でしょ」「母親は子供とセットであたりまえ」がなくなったと思う。
言い換えると、
「夫は、私個人の予定も尊重してくれる」と、私が感じるようになりました。
「どんなときに感じるか?」というと、例えば、こんな場面。
【例1】
テクニシの立会は、勝手に入れずに
○日、立会お願いできる?
と事前に聞いてくれる。
【例2】
夫が土日連続で予定を入れたいとき、
○○、行ってきていい?
と事前に聞いてくれる。
ちなみに、土日の予定に私が「ダメ」と答えたことは一度もないの。
それでも、毎回聞いてくれる。
その聞かれること自体が、私は嬉しいです。
「あなたの休憩なくて/少なくてごめんね」を背後に感じるから。
「結果は同じでも、その一言が嬉しい」といったたぐいの、儀式とかマナーみたいなもんですね。
なお、以前はそうじゃなかったです。
育休初期の頃(@日本)は、時間指定のない荷物受取(=終日、家で待ちぼうけ)を悪気なく頼まれたりしていました。
(もちろん断ったけど、その後も何度もあったから、ピンと来てなかったと思う)
こういったスタンスの変化は、「私デー・夫デー」を設けるようになってから「次第に変化した」と思います。
どうやって「私デー」をつくったか
ここからは、
どうやって私デーをつくったか?
の話を書きます。
大別して、2段階あったと思います。
- ①子供が生まれてすぐから、ずっと。
- ②帯同するとき(念押し)。
帯同するとき
駐在員は一般に、ゴルフが増えます。
渡航最初の頃、こんなお願いをしました。
(かわいらしく。)←重要
土日とも不在は、ナシにしてね。
私、一緒にいたくて、ついてきたんだから。
(プリプリ怒りながらリクエストは、逆効果な気がする)
あとは、会話の中で
土曜ゴルフね
オッケー。じゃあ日曜私デーにもらっていい?
みたいなのを、重ねていきました。
日本にいるとき
子供が0歳児(@日本)の頃から、私は、
土日の「カフェタイム」を貰うようにしていました。
週1回・たった3時間でいい、
朝6~9時でもいい。
私の時間をください。
得るためなら早起きもする!
この「私タイム」を真剣にお願いしつづけて、夫も次第に理解してくれたように思います。
実際私にとっては、「一人時間」と「子供との時間」のメリハリをつけることが、精神衛生上、とても重要でした。
(今でもそうです)
「子供を持っても、持つ前と変わらず、子供マターに左右されず動ける身」(←例えば夫)からすれば、たぶん
そんな些細なものを、そんなにしてまで欲しい!?
と思ってしまうレベルの、切実なお願いだったと思います。
コツ「任せきる」
さて、「私デー」のコツは、
夫に任せると決めたら、「任せきる」ことだと思います。
つまり、食べるもの、おやつ時間、寝る時間などを細かく指示しないこと。
ふだん○○してる、という情報は渡します。
けど、同じ運用を求めない。
細かく指示しない
これに気が付いたのは、私が早朝カフェに出かけたときです。
夫が、子供(当時1歳)の朝ごはんにチョコクロワッサンを用意しているのを見て
チョコクロはないでしょ
と言ったんです。そしたら、涼しい顔でこう返されました。
今日は、俺権限だから、いいの。
それを聞いて「あ、そうか」と思いました。
子供について細々と指示する時点で、「主担当は私」と言っているようなものだ、と。
相手に「主体的に動いてほしい」なら、
相手の「常識を信じて、自由に」やってもらうのがきっといい。
食事に関しては、
一週間で栄養がバランスしていればいいか
と思い直し、たまのチョコクロも「まあOK」にしました。
考えてみれば、
- ファミレスで朝食チョイスに「パンケーキ」もよく見るし、
- じゃあチョコシリアルはダメか、フルグラならいいのか、あんぱんはどうなのか
って話になります。
- 海外のホテルだと、朝食ビュッフェにチョコドーナツとかあるし。
- 現に、激甘な菓子パン1つで朝食を済ませる友人(ロシア人)を、そういえば見たことがありました。
当時1歳の我が子に関しては、もちろん理想は「毎回、野菜・フルーツ込みの朝食」だけれども、
他の食事でちゃんと食べていたので、ヨシとしました。
物理的に不在にする
「任せきる」ためのポイント。具体的なアクションとして、
「物理的に不在にする」ことが有効だと思います。
私が口出ししないで済むし、何より自分の時間を「確保」できるし(気が散らないし呼ばれない)。
日本にいるときも、帯同現在でも、
「私タイム」は家から出る
ようにしています。
「常識のすり合わせ」は必要
一方、デメリットというか、「ひと手間」が必要な点も発生します。
つまり、お互いの「常識」のすり合わせです。
【例1】朝食にチョコクロワッサン
先ほどのチョコクロの例は、私はNG→OKに変えました。(夫の常識に合わせた)
(理由):「一週間で食事バランスがとれればいい」で自分が納得したから。
【例2】テレビをつけながら寝かしつけ
これは、私はNG→NGを譲りませんでした。(私の常識に合わせてもらった)
(理由):睡眠(乳幼児にとっては健康と直結)に明らかに影響があるから。
夫に初めて寝かしつけを頼んだ時のこと(子供:0歳児)。
快くOKしてくれたのですが、暗がりの寝室で、小型テレビをつけていました。
夫曰く
だってまだ眠そうじゃないよ。
眠くなったら勝手に寝るよ
それは「寝かしつけ」というより、私から見れば
「子供が勝手に寝落ちする」のを、隣でテレビを見ながら待っているだけやないかーい
と思ったので、話し合いの結果、それはナシにしてもらいました。
本当に禁ずべきことは、さほどない
「すり合わせ」を重ねてきた結果、
今では安心して、夫に子供を任せられるようになりました。
丸一日過ごしてもらっても、
私の感覚に照らして「非常識なこと、ビックリすること」は起きません。
そして、
「すり合わせ」を通して、私の育児の考え方は、だいぶ「ゆるく」なったように思います。
なぜなら、「○○しなきゃ」が見事に崩され、気楽になったから。
夫と私の「育児観念」は、かなりの開きがありましたが(おもちゃを買う頻度、おやつ、テレビなど)、
私が「絶対譲れないもの」以外は、すべてNG→OKに変えました。
先に書いた「テレビで寝かしつけ」の他には、おもちゃ遊びで安易に「しぬ・ころす」と使うのを止めてもらったくらいでしょうか。
突き詰めれば、NGは①危険、②健康、③倫理観。くらい。
本当に禁止すべきことって、実はそんなにないんだなあ。
と思いました。
我が家に「夫デー」がなければ(≒夫の育児観念が入ってこなければ)、
私はもっとキチキチと、几帳面な育児をしていたかもしれません。
(そして勝手にストレスを溜めていたかもしれません)
まとめ
今回の記事では、
「夫デー・私デー」システム、つまり
- 子連れ駐在妻(専業主婦)である私が、
- 「自分の時間」を確実に得るために実践している工夫
について書きました。
【メリット】
- 子供と自分の生活(人生)を切り離して捉えられるようになる
- 心の余裕ができる
- 「ひとりよがりな育児」を減らせる
【導入のコツ】
- かわいらしく頼む
- 任せる日は「任せきる」
- 物理的に不在にする
「私の時間」「子供との時間」「家族の時間」がじょうずにバランスすることで、
たくさんの女性が、自分らしくメリハリのある生活(人生)を送れることを願っています。
コメント