あなたは、駐在妻生活で「ストレス・モヤモヤ」を感じたことはありますか?
メイドにドライバー。
厚遇にいるはずなのに、私、これ以上の何が欲しいというのか?
私って贅沢者なのか!?
と罪悪感にかられるかもしれません。
大丈夫。しっくりこなくて当然です
今回の記事では、私が感じた「ストレスの原因と解消法」について書きたいと思います。
幸せの基準は、人それぞれ
はじめに、これだけはハッキリさせておきたい。
人の幸せの基準は、「メイドやドライバーがいるかどうか」では決まらない。
帯同にあたり、友達や配偶者から、こんなセリフ言われた人いますか?
メイドもドライバーもいるんでしょ?いいなー!
毎日ヨガしてママ友とアフタヌーンティーできちゃうじゃん!いいなー!
…
一年以上住んで、つくづく思うのは、
本当の自由とは、
たくさんの選択肢の中から、「自分で選べる」ことを指すのだと思う!!
- たまには、自分の足で目的なく歩きたいと思うときもあります。
- 社会の歯車の一員になりたいと思うときもあります。
例えば働く必要がなく(逆に言うと働くことができず)、
ぜんぶ車移動できる(逆に言うと徒歩が非現実的である)ことが、
イコール全員に共通する幸せとは限らない!!
駐在妻のストレスの原因
渡航したての駐在妻の「ストレス原因」を端的にまとめると、
日本と違って○○できない。
こう書くと「至極あたりまえのこと書いてるだけ」になっちゃうんで、もう少し分解します。
ストレス原因は、
1.選ぶという自由がない=制約が多い(時間・車しばり・人付き合い・仕事)。
2.ガス抜き手段(現地でできる&自分に合ったリフレッシュの選択肢)が少ない。
↑「長年の親友がいない」含む
だと思います。さらに、
3.1.2により、ストレスが発散されずに、溜まっていきやすい。
ため、「この程度のストレスで??」と自分でも疑うようなレベルで沈んだり、長引いたりしちゃうのでは。と思う。
以下、「制約」と「ガス抜き手段の少なさ」について、一つずつ。
時間の制約(と、その範囲内の遊びの少なさ)
まずは時間の制約。
子連れの駐在妻にとって、平日フリーは4~5時間(送り出し後→お迎えまで)です。
が、「4~5時間」と前後がカッチリ決まっているわりに、その時間内で行ける「遊び場・リフレッシュ場」がジャカルタに少ない。
遠出するならあるのよ。
でも渋滞でお迎え間に合わないリスク大だし、なんか気軽じゃない
あとたぶん、日本に慣れた人が一番しっくりこないのはこれかな。
「ぶらぶら街歩き」ができない。
歩く場所って、基本的にモールの中なんだよねえ。
外気に触れて、商店街とか歩きたいですよ、ええ。
そして外出といっても、時間縛りあるので
結果的に「食べる」くらいしかやることない。
カラオケや緑スポットは遠いし、虫いるし…漫画喫茶とかないし…
加えてその、「4~5時間」で見出したわずかな自由も、子供マターでいつでも消えゆく、不安定な存在なのです。
私たちは「完全に自分の都合」で行動をコントロールできるわけではなく、
「但し書き」付きで毎日を過ごしているわけです。
但し書きとは例えば、
- 「昼間は原則自由です、ただし子供の発熱・スクール行事の場合を除きます」
- 「ただし実質、あなたができることは、ランチかモールの買い物くらいでしょう」
のような。
敢えてシュールに言うとね。w
解消法
「時間の制約」に対する解消法は、
自分がコントロールできる範囲から、「自由にできる時間」を確保することだと思います。
例えば
- 昼間一人になった後の4~5時間を「死守」する
- 配偶者と相談して、「休日・早朝・夜に一人外出」する など。
誰にも中断されずに過ごす時間は、至極の時間。
それと、休日や夜に一人外出することで、
「自動的にセット」になっている子供の朝食・寝かしつけのタスクが免除されるのもまた、至極です。
*関連記事:自分時間を「死守」するコツ
*関連記事:ストレス初期の「起爆剤」的な方法例
移動手段の制約
ジャカルタに来て驚いたのは、「車移動の多さ」。
完全な車社会(むしろバイク社会)なので、そもそも歩道が整っていないし、歩行者向けの信号もめったにないです。
あれです、「東南アジアあるある」の、
「現地人のように堂々と車を止めて、何車線も横断する」テクニックを要するやつです
「ちょっと出かけたい」レベルでも、
いちいち「車手配」めんどくさいな…
まいっか、出かけなくて
ってなります。特に、気分がちょっと疲れてるときとか。
先の項目と被るけど、
たまには自分の足で自由に歩きたいのよ。
解消法
「車しばり」の根本的な解消法は難しいです。道路の整備や治安は、変えられないので。
なので、これも「自分でコントロールできる」範囲でいうと、
私はなるべく「自然スポット」に(わざわざ歩きにw)出かけるようにしています。
(解消法1)歩きたい欲を週末・旅行に「寄せる」
平日・近隣での「ぶらぶら気軽に歩きまわる」は諦めて、週末や旅行に「寄せる」。
そして平日は出不精になってもいいや。と割り切る。
(解消法2)MRT駅の近くに住む
ジャカルタのMRT(電車)は、思ったよりずいぶんと綺麗でした。
気合入れて貧しい恰好で乗ったのに、拍子抜けしたw
路線の駅に近いアパートに住むなら、「いちいち車手配」せずとも、
「足を使ってぶらぶらできる体験」は増やせると思います。
(ウチは駅から遠いので、車前提になる。)
人付き合いの制約
人付き合いにおいては、「全員はじめまして」状態からスタートします。
慣れ親しんだ人・コミュニティ、十何年も続く親友はいません。
ジャカルタには日本人も多いし、同じ境遇なので、お友達はすぐできます!
が、やっぱり、何年もかけて築いてきた親友レベルに匹敵する関係は、そりゃ一朝一夕にはできないわけです。
そこの、付き合いがまだ浅いからこその「歯がゆさ」「遠慮・気遣い」みたいなものは、確かに存在すると思います。
- 誰を誘っていいか?とか、
- 「この人と会うといつも元気が出る」相手が既にいるか?とか、
- ネガティブな話(ドライバーの愚痴とか)も聞いてもらっていいものか?とか。
そんなわけで、
「元気にわいわい」ではなく、「ストレス気味のガス抜き」に付き合ってほしくて人を誘うとき、
長年見知った友達と比べると、ちょっとエネルギーが要ります。
ついでに、お互いの一時帰国や旅行で、何週間も予定が合わないのは駐在あるある。
(仲いい人が一本釣り状態だと、そういうとき凹む)
解消法
「人付き合いの制約」については、解消法というより、予防法でしょうか。
(解消法1)気持ちが元気な時期に、親友に出会う努力をする
ストレス期が来る前に、「既に親友ゲットしちゃった☆」という状態になっていれば超ラッキーです。
できれば、一本釣り状態を避けて、多方面に複数いるといいです。
心身元気なうちに、出会う努力はしておいても良いかと。
*関連記事:おすすめの友達の作り方
(解消法2)付き合うスタンスを見直す
「ジャカルタに住む日本人」という親近感・連帯感から、日本時代より友達付き合いが密になることも。
もしも「関わりが多すぎる」ことで気疲れを感じたら、ライトなスタンスを取り入れてみるのも良しです。
*関連記事:人間関係に悩んだら
(解消法3)気兼ねなく話せる人を有料でゲット
海外で気遣いなく「なんでも話せる人」は、有料で探す手もあります!
仕事の制約
多くの会社では、帯同者(ここでは駐在妻)の「現地就労を禁止」していると思います。
厳密には禁止でなくとも、
- 「前例がないから」と暗に面倒くさがられたり
- 海外保険をはじめとする福利厚生を返上したり
就労チャレンジへのハードルが高い気がします。
これが、日本で働いていたワーママにとってはストレスだったりします。
働くママが感じる最大のメリットは、たぶんこれ。
「社会のコミュニティに属し、家庭外でも自分の存在意義を感じられること」。
これが急になくなってしまうのだから、
自分の中での「バランスが崩れる」時期がくるのは、ある意味自然なことだと思います。
解消法
「仕事」がなくなったことでストレスを感じる人は、きっと「何かをしていたい」タイプ。
金銭的な報酬はなくとも、「仕事」ばりに夢中になれることを、探してみませんか?
ちなみに私は、一度「現地採用で働く」シミュレーションをしてみたら、なんか満足しました。
得るものと失うものが明確になって、「やっぱり今のままがいい」と思うようになったよ
*関連記事:夢中になれることを探す
*関連記事:一度、働くシミュレーションをしてみる
「いつ」ストレス期は来る?
ちなみに、ストレス期が全く来ない人もいます。(私の周りにも実際いる)
渡航後、初めての「ストレス期」(数週間とかのちょっと長いやつ)が来る場合、多くの人は、
「ちょっとしたモヤモヤをスッキリさせたいのに、あれもできない、これもできない。…あれ?なんか案外、制約が多いな?」
と初めて自覚する時期が、
渡航後最初の「ストレス期」になるのでは。
と、私は思う。
私の場合は、それが渡航4~5か月頃でした。
【↓当時の私の気分グラフ】
最初はまさに「旅行気分」の延長で、ハイの状態。毎日が新鮮で、毎日が楽しかったです。
4か月目頃から、次第に「現実」を認識。
小さな「モヤモヤのタネ」(=上に挙げた4つ)に気づき始めました。
まとめ
Q:ストレスを感じうるのはなぜ?
A:一見厚遇に見えても、実際は「制約」下にあり、「たくさんの選択肢の中から、自分で選ぶ」という自由がないから
Q:ストレスの原因(その制約)ってなに?
A:私が感じたのは、時間・車移動しばり・人付き合い・仕事の制約。
Q:解消法は?
A:「コントロールできる範囲」で「自由」を確保すること!
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